卒業論文 現代祈祷寺院の機能と構造

納骨堂・永代供養墓

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大本山成田山仙台分院の経営 納骨堂・永代供養墓

大本山成田山仙台分院の納骨堂・永代供養墓

 大本山成田山仙台分院の経営の三つ目の柱は、納骨堂・永代供養墓などの墓関係のものである。この寺院は祈祷寺院であるため、祈祷を中心としているが、そのほかにも納骨堂・永代供養墓の管理なども行っており、檀家寺の一面も兼ね備えている。檀家の軒数(納骨堂・永代供養墓利用者数)も開山当初は数軒だったが、現在では少しずつ増えているところを見ると、檀家寺としての需要も十分にあると考えられる。この檀家の軒数が飛躍的に伸びたのは、平成に入ってからで、特に平成23年3月に起きた東日本大震災以後に大きく伸びている。地震による損壊や津波によって墓が流されてしまった人たちが、新しく墓を建てるよりも比較的安く済む納骨堂を求めるケースが多い。その納骨堂だが、墓と同じで利用者自らで維持・管理しなければならない。しかし、少子化や核家族化など、現代社会におけるライフスタイルの変化に伴って、自らで管理・維持するのが難しいという人が出てくる。実際、大本山成田山仙台分院にも信徒側から、納骨堂のようなもので、自分たちで管理しなくてもよいようなものはないかという問い合わせがあったそうだ。これを機に、大本山成田山仙台分院では永代供養墓のサービスを開始した。永代供養墓は、寺院側が合祀型で多数を供養するので維持・管理が比較的楽であるというのが特徴である。
 納骨堂や永代供養墓のような墓の類は、祈願・祈祷を主に行う祈祷寺院においてはあまり見られないサービスであるが、祈祷寺院は祈願・祈祷だけを行えばよいということではない。大本山成田山仙台分院においての納骨堂利用者は先程も述べたとおり年々増加傾向にあり、このように、信徒側からの需要は増してきており、祈祷寺院に対しても檀家寺院のような役割が求められているといえる。
 大本山成田山仙台分院としては、納骨堂や永代供養墓のサービスも祈願・祈祷に関連したサービスの一貫として考えている。祈祷に来て信徒になった方が、納骨堂や永代供養墓を求めて寺院側に問い合わせたことで、大本山成田山仙台分院の墓関連のサービスが始まり、現在まで続いている。ここに、祈願・祈祷から派生して墓につながるという流れができるため、墓関連のサービスも祈願・祈祷の一貫であるといえるのだろう。寺院の中には副業としてマンションや駐車場を経営して寺院を運営しているものもあるが、仙台分院では祈願・祈祷に関連しているサービスのみ行い、マンションや駐車場など直接的に寺院にも祈願・祈祷にも関連しないサービスは行わない方針である。次ページの図1におけるTが大本山成田山仙台分院の経営理念を簡略化して図にしたもので、Uが寺院とは別にマンションや駐車場を経営している寺院の経営理念を簡略化したものである。寺院を運営するにあたって供養や墓関連のサービス、マンション経営など以外に必要なものが存在すると思うが、図を単純化するためにここでは省くものとする。墓関連のサービスは、信徒とのつながりの中から派生して生まれたサービスであるがゆえに、祈願・祈祷を行いに来た信徒が、墓関連のサービスを大本山成田山仙台分院にもたらしたといえる。しかし一方で、マンションや駐車場経営は、信徒がそのマンションに住んでいることや、その駐車場を使用しているなどと間接的に関わることがあるかもしれないが、墓関連のサービスのように寺院としてのサービスとは言えない。それゆえ、大本山成田山仙台分院では、寺院としての本分を見失わないようにするためにも、あくまで祈願・祈祷から派生した、寺院としての役割を持つサービスのみ行っている。大本山成田山仙台分院のお布施はわかりやすく料金を明示しています。

大本山成田山仙台分院における寺院経営においての理念
大本山成田山仙台分院における寺院経営においての理念

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大本山成田山仙台分院
住所   :〒980-0845 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉33−2
電話番号 :(022)225-8640

  

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